地方企業の変革を後押しするDXモデルの構築支援 — 令和6年度「本質的なDX推進事業」|新潟県燕市

地方企業の変革を後押しするDXモデルの構築支援 — 令和6年度「本質的なDX推進事業」|新潟県燕市
新潟県燕市
導入の背景

新潟県燕市では、地域経済の中核を担う中小企業の競争力強化に向けて、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が喫緊の課題となっていた。しかし、実際の現場では「どこからDXを始めればよいかわからない」「ツールを導入したが定着しない」といった声が多く寄せられており、戦略の構築や社内実装など「DXの入口」で悩む企業が少なくなかった。こうした課題に対し、燕市は令和6年度より「本質的なDX推進事業」をスタート。国の中小企業白書にも掲載された先進事例をもとに、地元企業の実情に即した独自プログラムを策定。イードアはその企画・運営として、地域に根ざした支援体制を構築し、持続可能なDX支援モデル構築を目指した。

ミッション

■単なるデジタルツール導入にとどまらない、経営戦略と一体化したDX戦略の構築
■燕市内におけるDXモデル企業の創出とナレッジの横展開を実現し、地域全体のDX推進基盤の醸成

実行プロセス

本プログラムは以下4フェーズで構成され、各ステップにおいてイードアが一貫して伴走。企業の実情に寄り添いながら、戦略設計から実行、成果発信までを推進。

  1. 現状理解と課題整理
    参加企業ごとに現状をヒアリング
    経営課題と業務課題の明確化
    DXに対する理解度や社内の温度感を可視化し、DX化における障壁を特定

  2. DX戦略構築プログラム
    全4回の講座とワークショップ、並びに個別面談にてDX推進戦略の完成を目指す。

    月1回のワークショップを4か月間実施(燕市内施設・新潟県イノベーション拠点施設NINNOにて開催)
    月1回の個別訪問による伴走支援を3か月間実施
    経営理念・事業戦略と連動したDXロードマップ*の作成

    DX浸透の仕方や他企業のノウハウを学ぶことができる交流会を実施

    「DXロードマップ」とは


    自社内でDX化を進める上での意思決定の軸であり、ビジョン実現に向けた組織戦略・事業戦略を踏まえた中長期的な会社の指針。


  3. 「燕市 X-DXオープンイノベーションピッチ」の開催
    DX戦略構築プログラムを経て、各社が策定したDXロードマップを発表する成果発表会を実施
    新潟県内外のIT企業やスタートアップ企業とのマッチングイベントも同時開催

    イベント詳細はこちらから
    https://www.edoa.co.jp/news/90

  4. 実行支援(希望企業向け)
    策定したDX戦略をもとに、具体的なプロジェクトの実行支援を開始
    ITツールの導入、実務オペレーションの再構築までを支援
    NINNOや県のプラットフォームと連携し、継続的な成長支援へとつなげる

結果

DX戦略を明文化した「DXロードマップ」の完成
経営視点でのDXの再定義を可能にし、社内外への発信資料としても活用。

■「市内モデル企業」の創出による地域横展開の基盤形成
戦略構築から発表までを一貫支援することで、他企業のロールモデルとなる事例が誕生。

■持続可能な「DX支援体制」の構築
地域内外のネットワークを活用し、行政・民間・支援機関が連携するDX推進エコシステムを醸成中。

本プログラム以降のDX推進実績について
燕市DX推進企業と新潟県内外のIT企業やスタートアップ企業とのマッチングにより、DX戦略に則った具体的なDXを進行中。

ノーコードアプリ導入による生産可視化、業務効率化
・新商品におけるWebマーケティング施策
・DX推進体制の組織構築
・遠隔地や部門別で行われていた業務を本社で遠隔統合
・自社システム開発またはAI導入に向けた検討開始

経済産業省が認定する「DX認定制度」取得企業の創出
本プログラムに参加し、DX戦略を構築した燕市の企業が「DX認定制度」を取得。

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