抱えていた課題

アルバイト講師の就業率向上

評価に対する満足度が低く、早期離職率が高かった。

エリアを超えた、サービスの均一化

全国への店舗拡大に伴い、サービス品質が店舗ごとに属人化していたためクレームが増加していた。

現場社員の業務効率化

正社員の業務効率化を図ることで、正社員・アルバイト講師の定着率の向上を図る必要があった。

ソリューションとアプローチ：人事制度の再設計と運用定着支援

本質的な課題解決のため、「評価・育成・採用制度の再設計」をテーマに、制度構築から運用定着まで伴走する組織人事コンサルティングを実行。

初期診断と課題の可視化

■現場視察・従業員ヒアリング
経営層の期待値と現場実態のギャップを明確化。

■課題の可視化
「評価・育成・採用制度」を定量・定性両面から把握し、離職や育成のボトルネックとなる要因を抽出。

■施策の優先順位と影響度設定
期待と実態の差分分析に基づき、実施する施策の優先順位と影響度を設定。

施策立案と施行

■施策立案
診断結果に基づき、人事考課・賞与・採用プロセスを含む「評価・育成・採用制度」の素案を設計。特に、離職率改善に向け、人事考課・賞与制度に定性・定量評価をバランスよく組み込んだ。

■施行
経営層とのディスカッションを経て、一部校舎での試行運用を実施し現場のフィット感を検証。

実行支援と効果検証

■実行支援
全社員向け研修により、新制度の目的・評価基準・運用ルールを展開。制度の目的意識を浸透させ、校舎ごとの実践事例を共有。

■効果検証
運用状況を継続的にモニタリングし、フィードバックを踏まえた効果検証と改善を実施。

成果と提供価値：現場の能力向上と中長期的な成長基盤の確立

社員定着率の改善

人事考課・賞与制度の抜本的な見直しと、上司からの定例フィードバック制度化により、採用後1年以内の離職数0名を実現。離職兆候を早期に把握できるマネジメント体制が整備された。

サービス品質の標準化

全社マニュアルの整備と運用定着支援により、顧客体験の校舎間格差を解消。その結果、保護者アンケート（10点満点）にて、前年比＋1.1ポイントを記録し、保護者満足度が向上した。

アルバイト講師の充足

採用プロセスの再構築と評価基準の透明化により、講師が成長実感を得られる環境を整備。結果として、アルバイト講師採用数前年比150％を達成し、講師充足率100％を実現した。

中長期的な企業価値への貢献

評価基準の透明化により、社員の評価満足度を高め離職リスクを低減。さらに、サービス品質の標準化により、今後の校舎展開における品質管理の基盤を確立。上場を目指す同社にとって、持続的な収益性とブランド価値を担保する経営インフラの構築に貢献した。