多重並行プロジェクトの構造的遅延を解決し、自走可能な推進フレームワークを内製化するPMO支援 | 放送・通信関連機器リース企業様
業界内で圧倒的なシェアを持つ同社において、複数の重要なシステム関連プロジェクト(基幹システムの更新・データベース暗号化・会計サーバー入替・インボイス制度対応・顧客要望対応)が同時並行で進行していた。
抱えていた課題
プロジェクト管理のブラックボックス化と属人化
コロナ禍以降のリモートワーク体制により、プロジェクト管理のブラックボックス化と属人化が発生し、進捗状況を社内で管理・監督しきれない状態だった。
専任者のリソース不足と知識・経験の希薄化
システム部署の専任者が3名のみとリソースが逼迫。加えて、メンバーの入れ替わりにより、システムや社内事情に詳しくない新メンバーが配置されており、プロジェクト推進力に不安要素を抱えていた。
プロジェクト全体の統制フレームワークの欠如
個々のプロジェクトは進行しているものの、全体を横断し、進捗やリスクを構造的に管理・監督する仕組みが社内に存在していなかった。
ソリューションとアプローチ:多角的課題の可視化とPMO機能の内製化
本質的な課題解決のため、以下のミッションを達成する複合的なソリューションを実行。
プロジェクトの全体計画作成と課題の可視化
■プロジェクトの全体計画作成
進行中の全プロジェクトを洗い出し全体計画を作成。これにより、リソース配分・プロジェクト間の依存関係・納期を明確化。
■課題の可視化
定例MTGに参加し、ブラックボックス化していたタスクと進捗状況をすべて吸い上げ、課題とリスクを可視化。
進捗管理・推進フレームワークの構築
■進捗管理の仕組み構築
タスクの優先順位付けと、定型的な報告・管理ルールを設定し、属人性を排除。
■ベンダーコントロールと社内調整
ベンダーコントロール(要件定義の正確な伝達・成果物の品質基準遵守の確認・リスク管理と折衝)と社内調整を主導。意思決定支援のための情報を体系的に整理し、迅速な判断を促進。
自走可能な体制構築とナレッジ移管
イードアのコンサルタントが実務を通じて、社内メンバーに対して進行中プロジェクトのタスクと進捗の管理手法をOJTで移管。
成果と提供価値:多重プロジェクトのオンスケ完遂と「推進力」の資産化
プロジェクト完遂
進行中の重要プロジェクトを、設定された期日通りオンスケジュールで完了させた。
フレームワーク資産化
リソース不足と経験の浅さが課題であったシステム部署に対し、プロジェクト推進フレームワークを資産として残した。これにより、部門横断的な連携ミスが減少し、社内メンバーが自律的にプロジェクト管理ができるようになった。
現場の実行力向上
従来、コア業務の進捗を妨げ、対応漏れが発生していた「現場からの質問・要望への対応(ヘルプデスク機能)」をシステム化。誰でも閲覧可能な仕組みを構築したことで、手隙のメンバーが対応できるようになり、対応漏れやコアメンバーの負担を軽減。
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